Appleは本日、iOSの次のマイナーアップデートにあたるiOS9.2.1のbeta版を開発者向けに公開しました。アプリ開発者はこれからiOS9.2.1でもアプリが正常に動作するかテストを行うことになります。また、開発者以外からもテスターを募集しています。人柱になりたい方、いち早くiOS9.2.1を試したい方は挑戦してみるといいかもしれません。
iOS9.2.1のこれまでの流れ
iOS9.2が公開されたのは、約1ヶ月前。その後、1週間後にiOS9.2.1の最初のベータ版が公開されます。それから3週間が経過し、今回のbeta2の公開に至りました。
今回のバージョンアップでは多くのバグ修正に加えて、Apple Musicやメールアプリなどに少しの改善が加えられているようです。マイナーアップデートのため、大きな機能改善などはなく、バグ修正とパフォーマンスの向上がメインです。
少し開発者向けの情報を記載しておくと、iOS9.2.1 beta2のビルド番号は13D14で、beta1で現在テストしている開発者の方は無線経由でのアップデートが可能です。もちろん、Appleのデベロッパーページからもこれまで通りダウンロード可能です。
iOS9.2の脱獄は可能?
そもそも脱獄(Jailbreak)とはなにか?
通常、iPhoneなどのiOSデバイスには、AppStoreで配信されているアプリのみインストールすることが可能です。AppStoreで配信されているアプリはAppleの審査を経ていて、安心ではあるのですが、Appleの意向に沿わないアプリなどはリジェクトされてしまいます。
AppStore以外でもCydiaなどのアプリ配信の仕組みがあり、このようなサービスからアプリをインストール可能にするのが「脱獄(Jailbreak)」です。脱獄したiPhoneを使っている人は日本にも一定数いて、iPhoneをカスタマイズして楽しんでいるようです。
脱獄するとどのようなことが出来るかについては、以下のページなどを参考にしてみてください。
iOS9.2.1向けの脱獄ツール開発の現状
iOS9が正式にリリースされたのは2015年の9月ですが、iOS9.0.xの脱獄はPanguによってリリースされたツールにて可能になりました。iOS9.1以降ではPanguのツールで脱獄するために使われていた脆弱性が修正されていますので、現在脱獄は出来ない状況です。
iOS9.1.xやiOS9.2.xの脱獄についても現在PanguやTaiGといった中国系のチームが中心となって取り組んでいます。彼らはリリース直前まで具体的な情報を明らかにしない傾向があるので、今後いきなりiOS9.2向けの脱獄ツールがリリースされる可能性があります。
iOS9.xのJailbreakに関する情報は以下のエントリーに詳しくまとめてありますので、合わせてご覧ください。
iOS9.2.1にはアップデートすべき?
現在脱獄環境にいて今後もJailbreakしていたいという場合には、iOS9.2.1へのアップデートは控えたほうがよいでしょう。アップデートすると、脱獄環境は失われてしまいます。
現状脱獄環境になくて、今後はJailbreakしたいという場合にもとりあえず、現在お使いのデバイスをアップデートしないほうが良さそうです。脱獄しないという場合であれば、どんどんアップデートして最新の環境を楽しんだほうがよいですね!
なにか不明な点がありましたら、@__jailbreakersまでお問い合わせください。